あの時アタシが欲しかったものは

今でも　掴めないまま・・・

自分を自分で切りきざむことで
何かから許しを受けているような
ただ追い詰められたくないから
血を流したの

ナイフを押し当てても恐くて引くことが出来なかった
ピリピリと痛む傷痕が　心地よかった
この時だけ自由になれるの

あの時アタシが欲しかったものは

優しい声と居場所だけで

余計な言葉も意味も理由も

何一ついらなかった


普通に笑うことはあっても
心から笑えることなんてない
純粋な涙なんて　いつから流さなくなったの

行き場所はもうどこでもいい
アタシを責めない場所ならば
この心　いつか晴れることがあるのだろうか
月は今日も 見えない

あの時アタシが欲しかったものは

受け止めてくれる深い心と

強く抱きしめてくれる熱いカラダだけ

それだけで　良かったのに


自分の傷痕を見つめて
微笑んでるアタシは

どっか壊れちゃってるの？

それとも　生き抜こうとしてるの？

どっちなの　カミサマ


あの時アタシが欲しかったものは

愛してる　でも　好き　でもなくて

ただ手を繋いで　側に居て欲しかった

出来れば　あなたに


あの時アタシが欲しかったものは

今でも　掴めないまま・・・

外は　雨が降り続いてる