奏沁み
作詞 コウスケ
褪せることを知らない 地平線まで続く空でも
この傷を治せはしないだろう 答えはもう分かってる
カットウとかシットとかヨクボウだとか それが備わってこその人間
乾いた心に水を差すのは 涙を流すという能力
この手で薄汚れた過去を消すことが出来たら
この足で風の向こうへ駆け出すことが出来たら
誰もが悲しみと隣り合わせ
もう片方には喜びを抱き締めてる
定義のない心の揺れに
見えていたモノが見えなくなった あの頃
時の流れに身を任せ それでも時計の針は止めて
ヒビの入った平常心は 気付かぬ内に刃を飛ばす
どっかの誰かさんが決めた規則 従う理由も特に無いのに
いつの間にか欠伸しながら 舗装された道を歩いている
この目が世の中の全てを見通してしまう
この耳が泣き声さえも聞き入れてしまう
誰もが心の奥底で
悲しみの捨て場を探していた
赤の他人を傷付けることで
自分を癒そうとしていた あの日々
孤独を感じる夕暮れ
その上に暗い雲がかかろうとする
絶望の寸前という名の希望
存在に気付いた時初めて煌めく
誰もが悲しみと隣り合わせ
もう片方には喜びを抱き締めてる
涙の内側に隠していた
言葉を全て今解き放とうか
誰もが心の奥底で
悲しみの捨て場を探していた
許すことを知らずに生きていた
昨日の自分に声はかけられない
忘れ忘れられるこの世界に
完璧な自分を問い続けていた
夢の欠片や少しの期待さえも
派手に弾き返した鎖 打ち砕け
今こそ その時
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