Seat behind
作詞 真皐
会話も音楽も無いけど 好んで座ってる自分
料金も目的地も無いけれど 専属のタクシードライバー
運転も荒いし時には「歩け」と言われるけど
それでもずっと乗っていたかったな
目の前にはいつも大きな背中があって
先に続く道見えないから仕方なく車輪とふらつく自分の足を見てたけど
今では行く先も自分で決めているよ
溶けない雪を踏みつけて あの時走った道を行くよ
景色も距離も変わらないのに 流れる時間は長くて
貴方はこの道の先に居るの?
髪を掻き分けた柔らかな春風
喧嘩もよくしていたけれど 先に誤るのは彼で
本当は怒っていなかったけれど ふてくされたフリしていた
いつもより彼の「ごめんね」が遅いと思ったけど
それでもずっと待っていたんだよ
目の中には大きな水溜りができて
問いかけても返事こないから仕方なく地面を見つめる貴方を見ていたけど
今なら何故だか答えが出せる気がする
溶けない雪を踏みつけて 別れの言葉を置いて行くよ
景色も気持ちも変わらないのに 流れる時間は長くて
溶けない雪が舞い散って 涙とともに着地した
顔も声も忘れたいのに 流すことが出来なくて
貴方の後ろに他の誰かが座ってしまうの?
背中に吹き付けたお別れの春風
貴方は今幸せに過ごせているの?
貴方をよみがえらせる涼しげな春風
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