心的外傷 −トラウマ−
作詞 Sol-ra
少年は知らなかった。
「いつから涙を失くしてしまったの?」
「だって、泣く必要が無いから」
少年は強かった
痛くても 辛くても 泣かず
少年は弱かった
隠れては 一人きり 泣いて
「ぼくは強い大人になるんだ、だから泣いてなんていられないんだ」
「そうかしら?」
勘違い それは違う
泣くことが強さだと
少年は知らなかった。
少年は強かった
転んでも 我慢して 泣かず
少年は無知だった
目の前の 光景を 見れず
転がる体 広がる紅
――悲鳴
少年は脆かった
駆け寄って 名を呼んで 泣いて
少年は弱かった
耐え切れず 壊れゆく ココロ
「あなたは、何をもって強さだと思っていたのかしら?」
少年は返らない
耐えられず 破滅した " 強さ"
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