闇があるから光が眩しく　光があるから闇が冥く
表裏一体　片方だけでは成り立たない
闇が無ければ　光のありがたみは分からない

だから悪いものを消そうとすれば
ほら　ありがたいものも一つ消える
完全に負の要素を排除する
それは本当に正しいこと?

この世は全てがリバーシブル
光あれと誰かが言って　そうして生まれた世の理
完璧が全てなんて　そんなのバカの一つ覚え
だって完璧なんか存在しないのに
求めるのも大概にしたほうがいいよ?



孤独があるから愛がいとしく　愛があるから孤独が怖く
孤独のスパイス　だから愛は素晴らしい
調味料がなければ　味付けなんてできないから

悲しいが嫌なんて言うな
辛いのが嫌なんて言うな
独りじゃ嫌なんて言うな
その拒絶は　同時に愛のあたたかさを殺す
怖い　嫌いなんてわめくんじゃない
立ち向かえよ　表まで突き抜けろよ
それが人生ってものだろ?

この世は全てがリバーシブル
あの林檎を食べた時　僕らはとっくに気が付いていた
愛だけが全てなんて　そんな子供の思考回路
だって愛だけの人生になんか
僕らの求める愛なんてないんだから

今泣いててもきっと来る
今幸せでもきっと来る
忘れ去った片面世界はすぐ目の前に現れる
なんて狭いリバーシブルの世界で
だからこそ　僕らはがむしゃらに生きることで輝けるんだ