私は月
あなたは太陽
それでよかった、
あなたに照らされて光る人生は、
心地よかった


でも、あなただって疲れてしまう
私はそれに、気づいてあげられなかった
何をまちがったんだろう?
どうして、こうなってしまったのだろう?
ただ、抱き締めてくれるだけで
私は満足だった
ただ、傍にいてくれるだけで
私は満足だった


いつから足りなく感じた?


壊してしまった
この手で、
あなたの笑顔を消してしまった
光を、影に変えてしまった


この罪は、報われるのかな?
誰も知らない、世界の中で
私は溺れて死ぬのかな?
約束も守れないまま、沈んでゆくのかな


その時、風は吹いた
[だいじょうぶだよ]って言ってくれている気がして、
私は泣かずにはいられなかった
溜息がでそうになるくらい美しい空を眺めているだけで
生きている気がした


あなたが今何処で、何をしているのか
それとも本当に、あなたの光は消えてしまったのか
全て私のせいだって、分かってる
だけどきっと、あなたは望んでいないでしょう?
こじつけかな?
いや、そんなことはない


だって、あなたは、
太陽みたいな人だったから
太陽みたいにあたたかくて、包み込んでくれる
そんな優しさを、
今度は私が、
私が皆に分けてあげなくちゃ


それが、私とあなたの、約束だから