そろそろ眠ろうか
目を閉じてしまおうか
もう少し開けていたい
横のあなたを見ていたい

気が付けば夢の中で
横にあなたはいなくって
急に胸が縮まった気がした
夢だってわかってるのに

右から押し寄せてくる波と
左から丸め込む孤独の間で
あたしは消えてしまったの

あぁ どうか早くきて
夢から覚めるより早く
沈んでゆくあたしを拾って
そのまま飛んでゆきたい
あなたの瞳の奥へ
あなたの腕のなかで


サインを出そうか
のろしを挙げてみようか
そうじゃなくてもあなたは
気付いてくれるはずね

この深い夢の中で
何か見つけて帰りたい
だからもう少しこのままで
探しものをするように…

昨日の足音が追いかけてきて
明日の不安の壁にぶつかって
あたしは潰れてしまったの

あぁ 早くきて
夢から覚めるより早く
沈んでゆくあたしを拾って
そのまま飛んでゆきたい
あなたの心の奥へ
あなたの温もりの中で


このまま墜ちていくのかな
高い空を眺めながら
あなたのことを思いながら
夢だってわかってるのに…


ほら きてくれた
夢から覚めるより早く
沈んでゆくあたしを拾って
あなたはあたしにキスをした
あなたの瞳の奥へ
あなたの腕の中で


気が付けば明るい部屋
横で眠るあなたがいる
夢の中で見つけたもの
あたしはあなたにキスをした