君とコスモスと傘
作詞 b.bell 555
溶けてゆけそうな青空の前
傘をくるくる回しながら華やかな君が通り過ぎる
それはちょうど夢のようで 現実なのかと幾度も思い返す
手前に広がる山吹色のコスモス畑も
君の輝きには及ばずに おとなしく君を引き立てていた
雨でもないのに傘を差して
そうしてそんなにも楽しそうなのだろう
君の光が溢れる度に 濃い青の傘が空に溶けて
軽やかな笑い声を置き去りに 君も空気の中へ消えていった
それはちょうど泡のようで
残された僕は 喪失感と君の香りを抱えながら
また君の姿を思い返す
手前に広がる山吹色のコスモス畑が 音もたてずに揺れるのに
僕は独り 君が会ったことを信じられずに 幾度も同じ映像を思い返す
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