second lover
作詞 neige
人目も憚らず彼女の肩を抱く彼の左手
その薬指に微かに輝く指輪
まるで存在を忘れ去られてしまったかのように
静かに ゆっくりと飲み込む
相方を持つひとではないひとの温度
少し騒がしいBarの奥の席
密やかな罪は何を思って行われるのだろう
皆見て見ぬふりをするふたりの過ち
もう片方の指輪は今頃どこで独りで
冷たくなって 泣いているんだろう
指輪のない左手を持つ彼女
刹那の幸福 甘いようで本当は少し苦いの?
オーダーしたショコラカクテルのように
永遠を誓ったはずの二人
それを示すringは今何の意味を持つの
罪人が擦り寄る彼の胸の中に答えはあるの
揃いの指輪を持つひと
罪の蜜を舐めあうひと
どちらがセカンド・ラヴァーなの
どちらが本物の愛なの
どちらの涙を見たいの
どちらを裏切りたいの
どちらを守りたいの
少し静かになったBarのカウンター
カクテルグラス越しに見つめる彼の左手
少し前まで私の右肩にあったその手の平を
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