部屋の隅にうずくまって
誰にも聞こえないようにと唇を噛んで泣いていた
我慢しなくて大丈夫
その部屋には君一人だけ
ガラスの壁のむこうから呼びかける

悲しみの理由はなんだい？
誰のためにそんな泣いているの？
何も言わなくても
流れる涙の数だけ　悲しみが伝わるから

強く頑丈にかけた部屋の鍵
開け方を忘れてしまったなら
僕は鍵を探しに行くよ

優しさでもない
同情でもない

心の鍵はなんだい？
何を求めて泣いているの？
何も言わなくても
涙が止まるその日まで　鍵を探しにいくから


部屋の隅でうずくまったまま
誰かに聞こえることも恐れず大声出して泣いていた
泣かなくて大丈夫
その部屋から僕一人だけ
ガラスの壁のむこうから聞こえるから

涙の理由はなんだい？
何を失くして泣いているの？
何も言わなくても
涙が枯れるその前に　必ず鍵を見つけるから

強く頑丈にかけた部屋の鍵
鍵なんてもともとないなら
僕は鍵を作りにいくよ

安心でもない
ああ、そうか･･･


心の鍵の開く音
これを求めていたんだろう？
何も言わなくても
泣き顔が変わるその時に　答えを確かめた