帰り道
作詞 林檎飴
僕はいつだって君の面影を見つけるばかり
残像にひとり取り残されて
駅は夕暮れ いつまでだって 佇んだまま
愛なんて背伸びした言葉
今の僕にはまだまだ不恰好だけど
夕焼けに染まる触れ慣れたその頬に
幾度となく自然に 指先は伸びる
運命とかそんな言葉
一回でいいから使ってみたかったんだって
すこし照れたように笑うとこ
からかって僕も笑ったけど
今すぐ全部
僕の腕じゃ足りないくらい
心も全部覆いつくすくらい
抱きしめたかった
きっとここまでしかいけないやなんて
ホームに降り立つ君は言う
どこまででも一緒に行こうよって
君に焦がれる無責任は
喉の奥をいったりきたり
眠る君のさみしい背中に
不恰好なまま
背伸びしたまま
微熱のあいしてるを捧ぐ
なんでかな 頬を濡らす 涙は熱い
朝も夜も伸びてく五感に
苦しみながら 揺らされながら
それでも君に 向かいながら
ふたりの傷を無視したまま
君のよろこびを守れないまま
君のさみしさを拭えないまま
それに抗うこともしないまま
僕らはそれでも 大人になる
いまでも、
僕はいつだって君の面影を見つけてばかり
残像にひとり取り残されて
駅は夕暮れ いつまでだって 佇んだまま
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