朽ちかけた階段昇り
眠り続ける灯台の下へ
銀色のハーモニカ
アーモンドの花が散る

揚げ雲雀　雲を掴むか
紡ぎ始めるメロディーは独り
うたのない唄じゃない
風を待つ船　君を待つ僕

夕焼けは熾き火のように
浅い呼吸（いき）をし　ゆっくりと死んでいく
あの鈍い赤錆色は
この恋のようで左胸が悼んだ


空の端　一番星光る
間の抜けたチャイム　p.m.6:00
家路つく子供たち
遊びの終り　夢の終り

夕闇は満ち潮のように
息を潜めて　君の街呑んでいく
この恋の終わる瞬間（とき）にも
救いの鐘は響くのだろうか


山の影絵と海の万華鏡
弓の砂浜　風光明媚
思い出の場所　君の面影
囚われた僕　Who caught? Maybe…


朽ちかけた階段昇り
眠り続ける灯台の下
銀色のハーモニカ
風を待つ船　君を待つ僕
君はまだ？　僕はまだ・・・

夕焼けの最後の色が
微か揺らめき　儚く消えた
彼の叫んだ声なき声が
僕の耳には確かに届いた


僕はまだ・・・　僕はまだ・・・