ここから見る海　防波堤には一人
ここから見る空　雲ひとつありゃしない

週末のちょっとジメジメした感じはなくなって
時々吹く潮風は僕の隣を駆け抜けた。

少しイラッとするくらい、青くはれた空
ここに白いカモメさえ飛んでりゃ、
それだけで絶景になってしまうけれど、
その必要もないね、今の僕には
ここに寝そべって空見て眠るほうが
ちょうどいいような気がするんだ。


太陽が落ちる　そんなときでも一人
太陽が光る　　残業代なんてでりゃしないのに

見渡す限り同じ色の空だったからか知らないけど
太陽はそこに美しい色彩を描き出した。

少しクラッとくるくらい、赤く染まった空
”ここに闇のカーテンがかかってくる”
と思うと少し寂しくなるけど
そうなることもないね、今の僕には
ここに寝そべって目閉じて眠るほうが
気持ちいいような気がするんだ。


ここから見る海、太陽はもう落ちて
静かな夜が、僕を静かに迎えた