痛みの雨
作詞 榊六花
夜の空から静かに零れ落ちるその雨は
昔の私にとっては痛みを与える武器でしかありませんでした
波紋を広げる小さな水面は
昔の私にとっては苦しみを映す鏡でしかありませんでした
痛みも 悲しみも 苦しみも
全て私だけに与えられているものだと思っていました
だけど それは私の愚かな間違いでした
優しい言葉 温かい手
それを持つ人々が傍に居る事を
私は忘れていましたから
やっと気付いた今でも
その温かさは雨の冷たさに負けてなどいませんでした
夜の空から静かに零れ落ちるその雨は
今の私にとっては笑顔を与えてくれる言葉となりました
波紋を広げる小さな水面は
今の私にとっては大切な存在を映す鏡となりました
痛みの雨は止みました
雲が晴れた夜空では
大切な人の数ほどある星が輝いていました
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