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一目惚れな出会い
作詞 日陰(ヒカゲ)
聞き慣れない予鈴の音に
真新しい制服を翻し
慌てて駆けていく私に
貴方は優しく微笑んで言った

「落し物だよ」と差し出す
その手には見覚えのある物
「有難う」と言おうとして
私の言葉も手も止まった

優しげに目尻は下がっていて
釣り上がった薄桃色の唇
日焼けしていない白い肌にも
私の心臓は高鳴るばかりで

知らぬ感情に 私は惑う
初めてのことに 私は迷う
取ろうかそれとも 取るまいかと
見慣れている物 見つめていた

震える手と目が
ハンカチを捉え
伸ばされた手に
私は手を伸ばす

臆病な私にご加護を


あの日から数日経った日
何故だか忘れられないあの時の
私に微笑んだ貴方を
自分でも知らず探していたんだ

「どこにいるの」と言ったとき
私の背後から知った声
「困ってるの?」と聞かれたの
貴方は心配そうに見てた

見開く目を貴方は真剣に
捉えて離してくれないから困る
私の気付いてしまった想い
外せない視線に確信したんだ

気付いた想いに 私は知った
逃(のが)れられないと 悟ったんだ
言おうかそれとも 言うまいかと
目の前の貴方 ジッと眺めた

初めての気持ち
私は接する
方法を知らない
そして私は

逃げ出した私は馬鹿だね


知らぬ感情に 私は惑う
初めてのことに 私は迷う
取ろうかそれとも 取るまいかと
見慣れている物 見つめていた

それは“一目惚れな出会い”で

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2012/07/27
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カテゴリ
コメント “容姿の格好良さよりも、ハンカチを拾ってくれた貴方の優しさに、私は一目惚れしたんだ”
春、出会いはハンカチを落とした…ただ、それだけ。
11作目で、フィクションです。
日陰(ヒカゲ)さんの情報











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