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航海日記
作詞 サブマリン
12月19日
押し出されたのは、きっと生物学的な知見から見たなら、
実に有り触れた事象であって、
個体発生的な感覚機能が発達の起点となるはずの日。
だが、じつはそれ以前にも
私は、そして私たちは海を潜っていたのだから
これは信じられない事実と言える。



船長が書いた日記にあった日付
その日が近付いてくる
始まった航海が克明に書かれていたけど
運命を知り過ぎた読者は 胸が痛んだ

潜在的な海の碧 それに憧れを持つ
手の届かない空の蒼 それに憧れを持つ

船長とともに沈んだ船 たまに夢に出て
"もしも"を突き付けてくる
途切れた日記が示した 分かりやすい筋書きで
その船を見た人は居なくて 人知れぬまま
深海を行く潜水艦になったという

潜在的な海の碧 それに憧れを持つ
手の届かない空の蒼 それに憧れを持つ

潜在的な海の碧 それに憧れを持つ
手の届かない空の蒼 それに憧れを持つ

今も行く 静寂の中を
今も行く 叫びの中を

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公開日 2013/11/29
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コメント 2つ目の詩。
母胎内の羊水の成分は、海水の成分とよく似ているそうです。
つまり私たちは潜在的に、海の藍への憧れを持っているといえます。
そして、決して手の届かない空の蒼。私たちは憧れを持ちます。
その間の私たち。今も行く、静寂の中を。叫びの中を。
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