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一雫
作詞 サブマリン
雨に打たれ 冷えきった心は
交差する人の感情に流されて
誰も知る事のない 何処か遠くへと
いつかは旅立ってしまうのでしょう

救いたい人も救えずに 自分が溺れてゆく
辟易したあの日の僕が 唇を噛み締めたまま

涙にも似た この雨は一体何を洗い流すのでしょう
叶わなかった夢の跡に 咲く事を許されなかった花びらに
また一雫 後悔でも哀しみでもない雨粒が
心に滲みて 上手く前を向けないのです
言葉では上手く語れない
そんなもどかしい今に 僕は揺られているのです


頬を打たれ 叱られる事さえも
最近は無くて 結果として突き付けられるから
誰も構ってはくれない 乗り遅れた乗客に
そして 槍玉に挙げられて裁かれるのでしょう

救いたいはずの誰かを 見殺して蹴落として
汚した手を繋いでくれる 幻想の愛の中

涙にも似た この雨は一体何を洗い流すのでしょう
届かなかった指の先に 枯れさせるべきだった花びらに
また一雫 後悔でも哀しみでもない雨粒が
心に滲みて 上手く“今”に馴染めないのです
涙では到底償い切れない
そんな途方もない罪から ただ僕は逃げ続けているのです


涙にも似た この雨は一体何を洗い流すのでしょう
叶わなかった夢の跡に 咲く事を許されなかった花びらに

涙にも似た この雨は一体何を洗い流すのでしょう
遂げられなかった愛に もう決して戻る事の出来ない瞬間に
また一雫 後悔でも哀しみでもない雨粒が
心に滲みて 上手く前を向けないのです
言葉では上手く語れない
そんなもどかしい今に 僕は揺られているのです

そんな情けない僕でも 僕だけは
こいつを信じてやりたいのです

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2011/05/30
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コメント 自分が言葉を吐き出す時のテーマの一つである「罪悪感」。どこにどのように向けたらいいのかも分からないまま、降り止まない雨のように流れる雫で、曇りを洗い流している。そんな自分でも、自分自身だけは信じてやりたいという思いを形にしました。
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