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coffee
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作詞 エエ声 |
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器は小さいけれど とても苦味がある 独特の香りが鼻を掠める
ミルクはほんの少しだけ それで甘味が増す 白を帯びるわずかな時間
口に含めば目が覚めだす この香りこの味は記憶に残る
カランカランと回す銀の匙 時間が経つにつれ冷めゆく
ゆらりゆらりと立ち上る湯気 掴むこともできない夢のように
砂糖はいれるけれど すぐ溶けてなくなる 姿は消えてもここに居る
喉元過ぎて飲み干しても この熱やこの刺激忘れられない
君と二人で飲んだブレンドに 思い出をそっと沈めてみて
似ても似つかぬ他の香り味 舌が脳が覚え心が欲してる
いい豆から挽けばやはり いい味を搾りだせるはず
黒く暗く深く重いドリップが 白い器に注がれる
熱く長く続く苦味を知ってか もう慣れてしまった
カランカランと回す銀の匙 時間が経つにつれ冷めゆく
ゆらりゆらりと立ち上る湯気 掴むこともできない夢のように
くるりくるりと渦をつくって 時に色を変え味を変え
一人静かにすするコーヒーに あの頃の二人佇んだテラスを思い出す
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