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想い人
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作詞 日向空 |
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つれづれなるままに
こうして落書のように
いつかの綺麗な瞬間を想いだす
色は優しかった
白でも黒でも薄い灰色でもなくて
常に 蒼い蒼い空のように
愛しい色であった
つれづれなるままに
こうして独り言のように
あの日の短すぎた記憶(じかん)を思いだす
星は綺麗だった
真っ暗な中にひたすら輝くその光が
いつも 誰かを泣かせて
愛しくさせていた
人と人とが生きあう この場所で
誰かが誰かに出会って 恋をした
ありきたりな日常 つまらない物語
それが 楽しかった
窓から見る空は広くて蒼くて
どんなにその窓が小さくても
なんとなく笑顔になれた
愛しさは消えない
つれづれなるままに
こうして曇のように
ぼんやり世界(そと)を眺めて気付く
ありきたりすぎた日常が
つまらないはずの物語が
いつしか隣にいた存在が
こんなにも どうしようもなく とめどもなく
愛しかったことを
そして この涙がどうして 誰のために流れているのかさえ
嬉しく想いだす 思いだす
このぬくもりを この感情を
「 大好き 」 を
つれづれなるままに
そうして日記帳を閉じて
今日もあの人を 想う
遠くても 届かなくても
つれづれなるまま 想い人を
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