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whose song
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作詞 こりん |
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凪いだ朝霧に包まれて
囁きあう小鳥の声
やがて街は思い出すように
少しずつ目覚めていく
にぎやかな市場を過ぎれば
痛みなんて知らないようで
だけどいつも影はそばに寄り添う
灯り始める街の明かりの
ひとつひとつを見下ろして
そこのある物語は全てが楽しいものじゃない
潤んだ瞳が 抱えた傷みが
誰かの隙間に沁みて
篝火を灯すから
いまは苦しくてもきっと大丈夫
夜の涙を讃えるように
木の葉を彩る朝露
かざした手にこぼれる光
ひとつずつが心をつくる
そうして積み上げてきたものが
いつの間にか道を塞いで
壊すこともできず立ち尽くす日もある
失くした記憶が 悲しい未来が
いつか星空を隠して
進めずにただ震える人たちで溢れる街に
優しい想いを 差し伸べる腕を
また歩き出せるような
そんな歌を届けたい
ひとりぼっちの誰かに そっと
探した光は 求めた温度は
いつでもすぐそばにあって
泣きじゃくるこの心が何も気付けなくさせる
そんな窓辺に 今夜舞い降り
静かに寄り添えるような
そんな歌を届けたい
ひとりぼっちの誰かに そっと
ひとりぼっちのあなたに そっと
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