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バケツの女
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作詞 brother sisters |
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私はバケツの女と呼ばれたの
貴方を想うと揺れた慕情の水面は
想えば想う程に波紋となって広がる
きっと火遊びが過ぎたのよ
哀しみ溶かす燐寸ひとつ
徒に擦って語ったね
貴方に火傷を教わって
癒していたのはいつも私
貴方は振り向きもしないで
大人の男を見せつける
小火(ぼや)じゃ野暮だとバカにするの
貴方と恋する度に燃えた夜は
今じゃもう消されて何ひとつ残っちゃいないの
火のない場所に煙など無いのに咽ぶの
零時発の列車見送り
私が手を振り続けても
窓辺で俯くその背中
他所の女(ひと)に水を汲ませ
揺蕩わせているのでしょう
私のバケツは小さいから
溺れることもないのでしょう
水底に沈む恋心
貴方が選んだ私でいたつもり
貴方の不始末は私の責任でしょう
火種の内に消せば跡形も無く忘れられる
私はバケツの女と呼ばれたの
貴方を想うと揺れた慕情の水面は
想えば想う程に波紋となって広がる
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