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地球滅亡の日 僕らは…
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作詞 東夜 嶺 |
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地球滅亡の日
逃げ回る人々を見下ろすように
少女が丘の上に立っていた
彼女は希望に満ちた瞳で
故郷である地球の最期の姿を描いていた
僕は彼女に近づいて
「逃げよう!」と手を引いた
すると彼女はこう言った
「どうして?」
そして真っ赤に染まった空を
大きな瞳で見つめて
「私は私を育んでくれた地球と運命を共にしたい」
そして描いたばかりの絵を抱きしめて
「幸せだな...」
って呟いた
突然空が眩しいほどに光って
僕ら2人を包み込んだ
「幸せだな...幸せだな...」
そう呟き続ける彼女の手を握って僕も
「幸せだね...」
地球に生まれたこと
地球に育てられたこと
地球と運命を共にできること
幸せだね... 幸せだな...
死ぬ前に一瞬だけ見えた彼女の絵には
絶望に満ち溢れた人々と
変わらない緑豊かな風景が
鮮やかに描かれていた
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