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その心を
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作詞 東夜 嶺 |
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雨が止んだ後の空が1番綺麗だと誰かが言った
それを人間に例えたなら
涙を拭って苦笑いした時の顔が
1番綺麗だってことなのだろうか
そんなこと知らなくていいのだろうけど
美しい終わりを求めて生きていたとでも?
汚された跡も全て落ちきって
生まれた時と同じ無垢な輝きのまま
死ねることなんて不可能なのに
どうして貴女はそんなことを願うの?
汚されたものはもうそのまんま
生まれた時の輝きはもう戻らない
終わりが美しいのは心を持たないものだけ
私たちはもう美しくはなれないの
花は散る時が1番綺麗だと誰かが言った
それを人間に例えたなら
誰にも気付かれずそっと死んでゆく姿が
1番綺麗だってことなのだろうか
そんなこと知らなくていいのだろうけど
終わりなんかいつも望まないものだった
それでもなお美を求めてもがいて
生まれた時の自分を恋しく思って
死んだらまた生まれ変わろうなんて
どうして私たちが綺麗でいられないか
自分の力で他者を殺せることを知って
そして自分自身をも殺せると知って
心の上を土足のまま踏み荒らしたからよ
私たちは幾年も心に操られているの
人間は心を持つことと引き換えに
本当の美しさを失った
その心はやがて悪の種を育て
芽吹かせ自身を食いつくばんだ
私たちはそれに操られ
2度と手に入らない美を求めながら
心無いものの死に際を
美しいと嘆くのでしょう
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