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Calling me sugar
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作詞 桜七 |
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人差し指の魔法 コーヒーに浸らせて
つぶやいた“コピ・ルアック”
ふたつ並ぶカップと青澄のシガレット
日曜日の庭には カーテンが揺れていた
目覚ましはアルペジオン
ふたり並んだベンチに陽だまりを集めて
もう戻れない
もう流れない
ふたつの湯気は交わらない
寝呆けた下心に“sugar”と名付けられ
ひろくなる世界を知る
あの日 はじめて、空気をドリップした
愛くるしい、と遠くへ かき混ぜた時間から
逃げ出した湯気になったの?
ひとつ傾くカップは 夜更けの位置のまま
もう戻せない
もう流せない
ふたつの舌は交わらない
追い風が吹きすぎたの あなたには届かない
舞い夢に魅せられたの あのころは曇っていた
恋い焦がれ、春に暮らし、夏服は緑だった
添い夢を飲みほしたの? あのころは見えていた
濃い粒が溶けないまま 青色の風を受け
舞う色は消えなかった 眼鏡だけ曇っていた
追い風が吹きすぎたの あなたには届かない
舞い夢に魅せられたの あのころは曇っていた
人差し指の魔法 コーヒーに浸らせて
戸棚の奥“コピ・ルアック”
いまも残るカップと青澄のシガレット
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