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どしゃぶり花
作詞 桜七
「愛が避ける色 ひとりぼっちが続く人生
 強がりな虫は 軒先の水たまりで暮らした

 雨を足した街 木漏れ日がどしゃぶりになる
 青い花びらが 母色の空に焦がれて咲いた

 土に逃げる虫 明日披楽く羽根が濡れるから
 花が差した傘 真白な愛が虫宛だと知らず」

“雨宿り”や“自分を守ること”は
いままで一人で出来ることだった
“雨音の真似”や“風よけのコツ”は
あのとき君が教えてくれたよね

西日越しの横顔 知りたくなったんだ
この雨が上がったら
君と同じ青の“ウミ”とやらを見に行こうよ
やがて終わる為の始まりの音がした
この雨が上がっても
今と同じ呼吸が、鼓動が、恋が続くと願っている


いつの日か旬は終わることを
それでも誰かと過ごす意味を
“梅雨明けのナツ”や“ユウダチの色”は
あのとき君が教えてくれたよね

茜色のパレット いつか贈りたい
この羽根が生えたら
君と同じように僕が見た色を教えたい
まるで終わる事が嘘みたいなんだ
あの雲が流れたら
今と同じ感情も、隠れ処も、花も季節を着替える


「どしゃぶりの中、咲いた花
 どしゃぶりの恋、止んだ雨
 どしゃぶりの後、泣いた虫」


逢えないけど僕の隣は空けておくよ
頭上に咲いた傘
君と同じ青になるユメができたんだ
いつか始まる為の終わる音がした
あの雨に戻りたいと
きらり涙が僕を育て、青の羽根が生えた夏


「雨が増した年 三度目のどしゃぶりになる
 青い産声が 軒先の水たまりまで響いた」

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル どしゃぶり花
公開日 2017/07/07
ジャンル その他
カテゴリ 別れ
コメント 【テーマ詞:傘】
虫と花の物語。
どしゃぶりの中、咲いた花の傘。
守られるということを初めて知った虫。

梅雨のみの命を誰かに捧げるという、
その在り方が美しいと思った、短い雨の日の恋。
だからこそ虫も、花と過ごす未来に焦がれたのだと思います。

「」の中は物語風にしたくて、三人称にしました。
その他は虫視点です。
最後の終わり方が我ながら好きです!
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