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毒殺
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作詞 ろいろい |
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深い藍色の海から 求める右手を私は見た
薬指に鈍く光る指輪 貴方は最後までそれを撫でていた
いつものホテルのバスルーム 爪噛みながら髪を洗う
目にも見えない存在も不確かな 愛は排水溝に流すわ
どうして、と喘ぎながら 私の腕を引っ掻いた跡
隠し持ってたナイフで 目立たないように切り裂いた
嘘をつくため
愛してるなんて言わないで その言葉が私を殺したの
裏切ったのは貴方でしょ 最後まで優しく笑うなんて
さよならなんて言葉は悲しいほどに薄っぺらい言葉ね
それを貴方はいつも言うから 憎らしくて仕方なかった
出逢わなければよかった この言葉が私は一番好き
貴方は決まって肩を抱いて そんなことない、って言ってくれるから
じゃあ、私だけを見てよ この言葉は一番嫌い
貴方は決まって手を離して わざとらしく煙草を吸うから
ほんとは貴方の大切な人を消してしまいたかった
だけどそれができなかったのは 理性なんてものじゃない
貴方のその綺麗な瞳が うざったらしかったのよ
愛してるなんて呟いて 私は私自身を殺したの
裏切るのは簡単だった 最後まで猫みたいに甘えたら
さよならなんて言葉は悲しいほどに薄っぺらい言葉よ
だから眠る貴方に吐き捨てた 憎らしくて愛おしかった
愛してるなんて言わないで
さよならで仮面を被って
愛してるなんて言わないで
さよならで今日も終わらせて
愛してるなんて言わないで その言葉が私を惑わせた
裏切ったのは貴方でしょ 最後だけさよならを言わないなんて
それを貴方はいつも言うから 最後まで私は期待をしたのに
涙が溢れてしょうがないじゃない
狡いわ貴方 最後まで 私が愛したありのままの姿で
貴方の身を汚せなくて
最後まで貴方を苦しめることしかできなかった私を
誰か苦しめて 愛に飢える命を誰か奪って
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