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唐傘通り
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作詞 ろいろい |
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降り出した雨に 小袖が濡れる 涙色の花を咲かせる
行く人々の顔は虚ろ 江戸の空は狭い鳥籠
裏通り 常夜の町の 見覚えある風曝しの家
咳込んだ女を睨み付け 走り去る
騙し 騙し 行方晦ます 君の場所を僕は知ってる
赤い鳥居のその向こうで 誰かを待つ君を
降り出した雨に 小袖が濡れる 遠いあの日を思い出した
行く人々の頬は紅い 江戸の中の狭い鳥籠
花通り 色情の街の 見覚えある澄ました横顔
見下ろしたその目に哀しみの 声を見る
幾度 幾度 出逢いを重ね 君のために全て失くした
「私のこと覚えてますか」泡沫の夜を待つ
夢を重ねる度 君の声が戻ってくる
君のあどけない首筋に僅かに咲いた梅の花
恋し 愛し 君の瞳が そっと笑い僕を抱いた
どうかいっそ永遠に二人で 月の内緒話
罪と 罰と 儚い幸せ 結んだ二人の夜が明ける
江戸の空は狭い鳥籠 今日も唐傘通り
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