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解毒剤
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作詞 ろいろい |
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この人生 屑みたいな人生の 唯一優しい彼女が
僕の部屋 合鍵で勝手に上がり込んで毛布剥いだ
叱責にいじけて些細な喧嘩した 僕は具合悪いんだ
体温計 平熱だったのを 壊れているせいと言い張った
車の音が煩い 鴉が煩い 街が煩い
夢とか希望とか煩い つまらない茶番も煩い
誰も側にいなくていい 元気出せなんて命令はいらない
ついでに言わせてくれ 自問自答、お前も煩い
世界中の空は灰色で海にはゴミだらけ街は退廃して
そんな気になってそんな風に見えて自我を失くす そんな病に溺れる
自分守る ただそれだけのために露わになった武装を
指さして笑っている奴ら お前らは何を持っているんだ
冷蔵庫から生温い水を取り出した
夕日 反射するベランダの窓に映る蒼白な僕の顔
つたう蜘蛛 窓の桟取り損なって潰した
黄砂に吹き荒れる少女の泣き声聞きながら
見下してた筈の奴らにガキみたいだと見下され
地団駄踏んで喚いて 指をさしてやった
自分が一番嫌い この哀しみも幸福も全部
車の音が煩い 鴉が煩い 街が煩い
夢とか希望とか煩い つまらない茶番も煩い
優しさなんていらない ありがちなお世辞さえもいらない
そんな歌歌ってやる 唯我独尊、一つの解毒剤
世界中に雨が降りしきり海に沁みた血液 街は荒れ果てて
そんな夢を見てそんな未来願って自我を壊す、そんな病に溺れる
自分を愛する ただそれだけのために軽薄な僕の秩序を
貶すような目で見てる奴ら お前らになにが分かると言うんだ
煩い 煩い この世を取り巻く全てが
耳障りで目障りで 僕の居場所はない
煩い 煩い ああもう、さっさと消えてしまえ
そして 自暴自棄、お前が一番煩いぞ
世界中の空は濁り果て海に希望の死骸 街は呆気なくて
そんな日々の中でそんな生き方してでも何か探し続ける病だ
自分愛したい ただそれだけのことで露わになった武装を
指さして笑っている奴ら いつか見てろよと唇噛んだ
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