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イノセンス
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作詞 ろいろい |
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多摩川に見える黄昏 小石のように投げ出した声
破れかぶれの思い出 君の声
人々の無情な流れ 押し潰されて
明日も命辛々に光灯して
その光辿ってここまで来たよ 正しく真っ直ぐ歩いて来たよ
でもなんだか違って そう、とどのつまり
僕は自分が嫌いなんだ
久しぶりに会った君は 相変わらず君のまま
変わって欲しかった所 変わって欲しくない所
互いに自分らしく歩いて来たのに
まるでちぐはぐさ 君は道を逸れた
君は僕の優しさを弱さだと言った
愛想笑いの分 空回りの努力の分
愛したものは奪われ 消えかけた未来に
必死でしがみついて 君に嘘をついた
君の言う通りだな全く それでもまだ愛想笑いをする
損ばかりを繰り返して 人生の砂がまた落ちきった
小さく色のない砂時計 期待を込めてまたひっくり返す
泣き言なんて言わない 僕が僕じゃなくなる気がして
自分を失うのが一番怖かった
嘘や詭弁や裏切りが何食わぬ顔で 平然と流れる都会の風
その名の無い歩道 街灯の下で凍えて
犬みたいにじっとしていたんだよ
怖がり初めて仕舞えば 全てに終止符を打たれ
遂には時間が僕を線路に突き落とした
弱さ隠すために 柔らかく生きてた僕には
死ぬ勇気も結局なかった
君は僕の優しさを弱さだと言った
無意味なガラクタを僕は勝手に愛と呼んでた
見つめては見離されて 馬鹿にされた自己を
守り抱いたこの理論を 「純粋」と名付けてもいいかな
見捨てられた人が 自分を嫌って嫌って憎んだ末に
ボロボロになっていくのを 何度何度と見てきたんだよ
それらを認めてやることしか 僕にはできなかったんだ
殺したい奴らを殺すことなんて考えたってできないから
助けた奴はみっともない僕を見捨てて何処かへ消えてった
そんな過去から這い擦って 今この場所まできたんだよ
君は僕の優しさを弱さだと言った
人を救いたいから 自分なんてどうでもいいから
結局は昔からそう 自分の欲のためだけに
無意味な愛をゴミのように 与えていただけなのかな
だけど僕は孤独な君を救いたいんだ
これは無意味ではない 僕は強くなんてないけれどさ
この伸ばした右手に しがみついてくれよ
君は嘘つきだな、全く 愛想笑いなんてもうするなよ
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