|
|
|
自分しか愛せない
|
作詞 ろいろい |
|
遮断機に立ち尽くしただけで弱虫だって言われた
死ぬなよとか言うくせに 乱暴に背中押すんだな
世界を嫌っただけで 僕は忽ち悪役で
そんな世界を今更愛することなんてできない
もしも明日世界が終わるとするなら
振り落ちる隕石を見つめて
僕は後悔なんてないと
心から、心から 胸張って言えるかな
言いたいことは言ってるのに
嫌いなものは投げ捨ててるのに
この人生に自信がない 生きていても楽しくない
世界が嫌い 人が嫌い 唯一残った自分も嫌い
全てを知っているからかな 自分を愛せない
友達が路上で一人きり歌を歌い続けていた
下手くそだし大したことも歌ってなんかいなかった
僕を見つけて目を逸らした 急いで立ち退こうと
歩き出した僕の手を思い切り掴まれた
「昔からその悪い目つきは変わらないな」
馬鹿にすんなよ、って言い返す
見透かしたように友達は言う
「自分に噛み付くなら 俺の歌を喰えよ」
言いたいことは言ってるのに
嫌いなものは投げ捨ててるのに
この人生はドブ色で 生まれてきて後悔してる
世界が嫌い 人が嫌い 僕にはなんにも残らないな
全て見えちゃったからかな もっと捨てないとな
友達は貧乏だし 歌だって売れないし
最早見向きもされてないのに
僕より こんな僕なんかより 幸せそうに見えた
帰り道、終電で肩を寄せ合って寝る男女
僕の左肩は未だに寒いまま
好きなものが一つもないこの世界に未練なんてない
それが悲しいや
世界が嫌い 人が嫌い 自分さえも嫌いだけど
自分をもし愛せたら なにか変わるかな
なにか変わるかな
言いたいことは言ってるのに
嫌いなものは投げ捨ててるのに
この人生は恥ずかしいもんだ 生きていてもどうしようもない
世界が嫌い 人が嫌い だから残ったのは自分しかない
全てを知ってるからこそ どうせ 自分しか愛せない
|
|
|