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冷凍金魚と水槽の浮き藻
作詞 ろいろい
止めた呼吸が軈て産声を上げ
気泡は宝石みたいに透明だ
溜めておいた言葉たちが
物を言う目に磨かれて
水槽の中 狭くて仄暗い
密集した藻に蓋をされて
それはボクが逃げ出さないため
はたまた勝手に死なないため?
氷点下の世界 この先には
まだ大きな世界があって
ボクらは卵の中の雛なんだ
勝手に抜け出してはいけない
だからボクの体 冷たくて硬くて
でも水槽はぶつかっても割れない 破れない
浮き藻は重い 圧縮される
壁は分厚い 音楽は鳴らない
凝り固められたこの身では歌えない
叫ぶのは 嫌いなものばかり
美しくありたいな ならもうじっとしていなくては
絶対零度で 化石になる
生きているような 宝石になる

これはボクが逃げ出さないため
はたまた勝手に死なないため?

これはボクが逃げ出さないため
はたまた自由を殺すため?

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 冷凍金魚と水槽の浮き藻
公開日 2018/01/31
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント ポエトリーリーディング用。あまりうまくまとまってないですが、閉塞された社会を揶揄してるような感じです。
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