|
 |
|
僕らは負けない
|
| 作詞 ろいろい |
|
牢屋の中 腐敗臭で満ちたコンクリートに囲まれ
拷問室に連れて行かれる215番
毎日毎日誰かが殺されていく場所
一人 鎖に繋がれたまま溜息を漏らす
僕らは床に押し付けられていつも言われていた
「お前らには 生きる資格はない」
遠くの丘の絞首台 ぶら下がっていたのは
殴られ血を垂れ流しにした僕らの夢だった
こんな時代に 選べもせず生まれたからには
足掻いてやるからな 絶対負けたりしねえからな
誰もが同じ罪と罰を背負ってるならば
死ぬときはどうせなら一緒だ
お前の手は離さないから
1週間後 喚きに目を開けさせられた朝
拷問室に連れて行かれたのは
隣の部屋の230番の少女
助けてと叫んでた
檻の隙間 彼女と目が合った
あまりにも綺麗な目だったから
思わず目を逸らして自己嫌悪に浸っていたんだ
こんな時代に 望みもせずに生まれたからには
抗ってやるからな 絶対諦めたりしねえからな
いつやり返せるかなんて保証はないけど
せめて死ぬときまでは光を
手放したりしないよ
もう隣の少女と 声だけの生存確認
互いに恋をして 他愛もない話をした
ある朝、扉は開けられ 僕は引き摺られゆく
初めて見えた彼女の顔
本当に綺麗だった
ねえ、一度でも好きと言えたならば
生きてるうちに抱きしめてやりたかった
こんな時代に 希望も与えられず生まれたから
期待なんて裏切って 図太く生きてやるぜ
なんて、馬鹿みたいなこと言って
視界は朦朧として もう無理だからいっそ
躊躇いなく死んでやる
空は今日も 快晴の青空
初めて見た空は 快晴の青空
|
|
|
