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サーカス小屋
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作詞 ろいろい |
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「幾時代かがありまして」
気がつけば僕はここで笑っている
立ち尽くして笑っている
指をさして笑っている
泥まみれの顔に汗が滲んでいるそいつを
よく見ると額から黒い雫が流れていた
血痕 咀嚼音 死屍累々
獣、はたまた化け物みたいな群衆
滑稽に着飾る女と 指をしゃぶる少年
繋いだ手に大きなダイヤの指輪
光が反射して 双眸を焼くかの如く
血痕 咀嚼音 死屍累々
鋭利な刃は奴隷の男に向けられて
今宵一番の誰もが歌う美しい宴
家に帰ったあの娘は
魘された夢から還れない
呪い目の道化師は腕を広げ合図をする
血痕 咀嚼音 死屍累々
逃げ出そうと足掻く実験体
群衆たちの大ブーイング
罪への制裁 償い 我らは求める 我らは求める
竦んだ足が動けそうにないから僕は同調して
自分で自分を殺してうまく生きることを選んだ
跪け 天を仰げ 窃盗 ペテン師 人殺し
首元掴んで 吐かせた廃棄物に
言い訳が紛れ込んでいる
人殺しを殺す殺人兵器 ファンファーレ
スタンディングオベーション
その夜の歓声はなんとなく遠く聞こえた
血痕 咀嚼音 死屍累々
血痕 咀嚼音 死屍累々
「幾時代かがありまして
今、僕はここで笑っている」
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