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死刑台
作詞 ろいろい
廃れたシェルターに光が射して
大きな木が神様みたいにホールのど真ん中で立ち尽くして
その光を全て奪って行って
土のついた齧りかけのパンと一雫分しか残ってないペットボトルの水
僕の罪の重さ
せめて此処を死刑台にしてよ、と笑った
街は第三次世界大戦中で
ミサイルの音が嫌に煩いから
不眠を覆うのはセンチメンタル
遂には形を変えた妄想になって絶えることない嘲笑
横を通る駱駝に乗った修行僧が五日前に殺されたから
もう、世界も晩年を迎えるんだ

爆撃機の空の下 届かない僕の反歌
衛兵が吊り下げた 腰元に光る血が
揶揄をした 「人間は強いのだ」と
それが最後の遺書
さよなら、愛憎

芥に汚れた海に足を入れて
遊泳禁止の看板が壊れているのを見た
鴉の首を巻きつけていたロープが切れて
劣化した白骨死体 砂だらけ
僕らがモノクロ写真を見て
例えようのない恐怖に怯えたみたいに
この世界をフィルムに移せば
昔の思い出に早変わり
空は今日も既にセピア色
昨日の大空襲の跡としてぐちゃぐちゃな遠くの街は
大きな船のように見えた
そこに僕も乗せてくれ ここから逃げたい僕を連れ出してよ

爆撃機の空の下 届かない僕の反歌
衛兵が吊り下げた 腰元に光る血が
揶揄をした 「人間は強いのだ」と
それが最後の遺書
さよなら、愛憎

母さんは死んだ 姉さんが死んだ
弟が死んだ 友達が死んだ 好きなあの子が死んだ
先生が死んだ 父さんなんて今はもうどこにいるのかも分からない
愛した人はもういない 愛してくれた人はいない
憎い奴と嫌いな奴と 大嫌いな世界だけが残った
ナイフを握る 誰かを殺す勇気がない僕は自分の喉元に
それを向けて
ざまあみろよここで僕は 最期を迎えるんだ

爆撃機の空の下 届かない僕の反歌
衛兵が吊り下げた 腰元に光る血が
揶揄をした 「人間は強いのだ」と
それが最後の遺書
さよなら、愛憎

廃れたシェルターに光が射して
街は第三次世界大戦中
神様みたいな大木の下 僕は
せめて此処を死刑台にしてよ、と笑った

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 死刑台
公開日 2017/08/18
ジャンル ロック
カテゴリ 社会問題
コメント 未来で荒廃しきった街を想像してみてください。暗い。
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