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Tropical Fish
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作詞 ろいろい |
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酩酊の金曜日 吐き出して泣く街の隅
ネオン色の血が回る カクテルの甘さ
その歌は「僕らは魚みたいだ」と揶揄をした
それならばせめて綺麗でありたいと僕は嘲笑いながらさ
気がつけば 大人でした。と
誰かを蔑んだことに 言い訳していた
群がることでしか生きてけない僕らは
どうせなら言葉も要らなかった筈なのだ
優雅に舞い踊って 美しいふりをして
知りもしない人を悦ばせて 喜劇を続ける
神経衰弱 死にたいと口にする
冗談のつもりで ふざけて君と言い合った
数日経って金曜日 いつもの繁華街
雑居ビルの下で 君はもう、死んでた
気がつけば 遅かった。と
誰かの証言に 僕は拳を握りしめた
あのときの会話のことは言えぬまま
群がる人の海に 流されながら生きてた
そうしたら大事な何かを無くしてしまったんだ
それを「奪われた」んだ。と僕は全てに嘘ついた
君が隣にいない寒さをしのぐために
息が詰まりそうになって 苦しくて、逃げたくて
また酩酊の金曜日 路地裏で吐き出した
そうやって僕はきっと これからもただずっと
嘲笑われて生きてくんだ 群れから離れられぬまま
「綺麗」を身に纏って 涙隠し舞い踊るんだ
どれだけ傷ついても 知らぬ誰かを悦ばせるためにさ。
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