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ささやかな願い
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作詞 縷兎‡ |
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外の騒音
壁越しに伝わってくる
僕の静かな窓辺
…笑う声が聞こえない
ページを手繰る音がする
わずかに目を上げると
広がる世界
僕は ここに居る
外の喧騒
扉越しに伝わってくる
この小さな部屋
…話し声が聞こえない
ペンを動かす音がする
軽く目を閉じると
気付く景色
僕は ここに居たい
花が咲き乱れ、
舞い散っていく。
まるで、僕を映すようで。
「それなら、
いくらでも舞えばいいだろう?
いつか散りゆくなら」
…僕はそう気付く。
これから、地に堕ちるだろう、
そうだと、
知ってても。
今を生きるだろう?
夏風が僕を呼ぶ めぐり来る季節
僕は ここに居る
「置いてかないで」
秋風が吹く前に 僕は追いつこう
「ここに僕は、
居ていいかい?」
外の風音
窓越しに伝わってくる
この小さな部屋
…話し声が遠くから
鳥のさえずる声がする
わずかに目を開けると
あふれる光
僕はここに居る
外の温度
硝子越しに伝わってくる
僕の静かな窓辺
…笑い声が遠くから
息遣いが聴こえる
静かに目を閉じて
僕はここに居る
ずっと
ここに居たい
若葉が茂って、
舞い踊っている。
まるで、僕を描くようだ。
「それなら、
いくらでも舞えばいいだろう?
いつか懐かしむなら」
…僕はそう考える。
これから、疲れていくだろう、
そうだと、
知ってても。
今を楽しむだろう?
花が咲き乱れ、
舞い散っていく。
まるで、僕を映すようで。
「それなら、
いくらでも舞えばいいだろう?
いつか散りゆくなら」
…僕はそう気付く。
これから、地に堕ちるだろう、
そうだと、
知ってても。
今を、懸命に、生きるだろう?
今を、謳歌するだろ?
「だから、
僕はここに、
居ていいかい?
…だって、
居たいからさ」
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