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湧き役
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作詞 KANEGON |
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午前7時の駅前通り
いつもは閑散とした道でも
この時間だけはどこからともなく
人が湧いてくる
まるで浴槽の蓋を
開けた瞬間に飛び出してくる
湯気のように一瞬にして
人混みに変わる
学生でもサラリーマンでもない
バイトでも専業主婦でもない
僕の役どころは何だ?
代わりならいくらでも湧いて出る
溢れ出る流れ出る湯水のように
そこら辺に溢れてる
主役にも脇役にもならない
その他大勢の湧き役なら
僕でも出来るかな
午後6時の駅裏通り
街灯疎らで暗い道でも
この時間だけはどこからともなく
人が湧いてくる
まるで沸かした薬缶の
お湯を注いだら飛び出してくる
湯気のように一目散に
人波拡がる
先生でもスポーツマンでもない
ハケンでも専業主夫でもない
僕の役どころは何だ?
上司らは使えない部下達を
使うだけ使ったら使い捨てた後
そこら辺に垂れ流す
課長にも補佐役にもならない
人目につかない湧き役なら
僕でも出来るでしょ
午後11時の駅前は
終電に駆ける酔っ払い達
残業続きの会社員達で
湧い湧いしてるよ
僕はそれを遠目で見る
人間はいくらでも湧いて出る
溢れ出る流れ出る湯水のように
そこら辺に溢れてる
主役にも脇役にもならない
その他大勢の湧き役なら
僕でも出来るかな
湧き役に手を挙げよう
2017.11.22
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