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556号室
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作詞 elcid |
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ある鍵を失くしてしまった それも丁度良いと思った
どうせ開けやしない 独りきりになる為の部屋だったから
その部屋の大きな本棚には 自分の歴史本があって
めくってはみるけど 破れたページの方が何よりも目立ってる
心の中では いつも独りきり ドアもカーテンも閉めきった
一度触れてしまった温もりのせいで 寂しさが降り積もっていく
誰かが置いていった忘れ物 いつになったら捨てられるんだろうね
部屋を閉ざし尽くした後に これで良いんだと零した
もう誰も入れない もう荒らされるのは二度と御免だから
この部屋の窓のない壁には 沢山の写真が貼られてる
見ようとはするけど 薄暗いから なんの写真だが分からない
心の中では ずっと独りきり ベットの中で身を隠していた
大切な人がドアの向こうで別れの挨拶をしてる 出発時ギリギリまで
何度も呼びかけ 何度もノックをして 僕が出てくるのを待っていてくれた
その声もノックも聴こえなくなると 隣人の声が響く
「その部屋からは 鍵がなくても出れるぜ?」 知ってるよ
「なら何で行かないんだよ?」 うるさいなぁ 今出るところだよ!
心の外には いつも賑わい 愛が満ちあふれる世界がある
君を追って初めてそれに気付けたんだ 僕は今 世界の中にいる
弱音を吐かない僕は弱いんだ ほらフルオープン 泥棒も歓迎しよう
久しぶりに全力で走ったってのに 見送ったのは電車の背中
でも損をした気分じゃない きっと また再び会えた そのときは・・
心の中にある 薄暗い部屋のドアもカーテンも全開にしてる
ほら 差し込む光が 部屋を照らして 本当の僕を見せてくれんだ
明るくなった部屋の壁に貼られた みんなの写真を眺めてみて思ったよ
この部屋は 独りじゃないって事を気付かせてくれる為の部屋・・
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