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たった一人に捧ぐ歌
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作詞 ユースケ・F |
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時の流れが とても冷たく感じる
あんたは もう歌うこともできなくなった
俺はあんたの 歌をあまり知らない
だけど その温もりだけが残ってる
俺は 平凡に生きていた
いつも どうり家に帰った
暗い顔で 座り込んだ
親父は 悲しげに俺に知らせた
あんたは歌い続けた
老いぼれてもただ歌い続けた
そして無常にもあんたは声を侵され
そして寝台で横たわっている
冷たいときの中で
お気に入りの歌をただ聴き続けて
俺は日々を生きてる それでも何故か
遠くで横たわってる あんたが気にかかって
秋も過ぎて
新しい年も向かえ
このまま何事も
無ければいいと思ってたのに
如月の月が訪れ
最悪の幕切れ
人の命 時が経てば尽きるもの
俺は理解していた
ココロが冷めきっていた
ここにきて始めて頬を伝った滴
俺も歌を歌い そして今気付いた
かつて無い気持ちが胸に詰まる
あんたは歌い続けた
冷たくなるまで歌を愛した
歌声を失くしても 微笑みを失わずに
ここに残された俺は 歌を歌い続ける
あんたが生きた 証が消えてしまわないように
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