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虚常華想曲
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作詞 ユースケ・F |
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外は黄昏て 夜闇が迫っている
溜め息と この疲れを土産に
誰もいない部屋に 「ただいま」と言う度に
胸を締め付けている 寂しさ
独りでも 生きていけるんだと
若かった 無邪気な子供は
こんなにならないと 気付けなかった
迎える人の居る 温もり
街は褪めていて
行き交う人は虚ろで
皆が同じ貌に見えて
混じる僕も同じ貌か
日常が身体蝕み 今日も虚ろな顔
呆けた顔を小突いた 華奢な握りこぶし
「嫌な顔をしていると 幸せにはなれないよ」
子供のような笑顔で 彼女は無邪気に言った
ただ近くに居たから(契機はそれだけ)
それだけの出会いなのに
何故か日常が鮮やかに
艶やかに 色を帯びる
彼女の優しさに触れ
胸が熱くなって
虚ろな日々の想い
溢れ頬を伝う
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