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さくら前線
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作詞 羽間凛 |
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【詞先歌詞】
今年の春は 暖かくて 咲き急ぐ
土手のさくらが 病室の窓を 飾った
ベットに横たえた 妻に駆け寄る
幼い瞳を 優しく迎えた
近頃は 昔のことを
思い出して ばかりで
目を細めて さくらを見上げた
こんな小さな 家族にも 淡白の 花が咲いたね
今年限りの 桜前線は 早春に 訪れた
指を絡めた あの頃には 戻れない
庭のさくらを 家族で囲んだ 季節
薄紅の滴が ひらりと舞うと
やがて訪れる 悲しみの予感
暖かな 季節の中で
いまを大事に 過ごしたい
そんな願い かなうのならば
こんな小さな 絆でも 残したい 想い出だから
今年限りの 桜前線は 足早に 駆け抜けた
春の嵐に 桜が泣いた
時は無情に 絆奪った
母の姿は 目を閉じた
幼い瞳に 雨が降る
桜の枝を 幼手が 握りしめ 眠る耳もと
そっとたむけて 腕で目を拭くと いつまでも 見つめてた
こんな大きな 悲しみに 言葉さえ 失ったのか
今年限りの 満開の桜 ひらひらと 泣いていた
今年限りの 庭に咲く桜 悲しみに 濡れていた
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