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咲かすのではない、咲くのだ
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作詞 あくる |
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水やりを忘れたサボテンが
曇った雨の日に咲いていた
TVの上で物憂げに小さな花びら開いてる
毎日かかさず世話をしては
枯らしてばかりいた紅い花
TVの上の植木鉢は空席続き今日この頃
どんなに咲かそうとして
甘やかして育てても
愛想を尽かし枯れてゆく
無情に命を絶ってゆく
指に刺さる棘を見た
赤い赤い血が流れた
咲かない花 紅い花
こんなに否定を受けるとは
友達からもらったサボテン
黄色い花が咲くんだそうだ
面倒だから放っておこうどうせ咲いてくれはしないよ
私が泣いていた日に
低く雲を広げた日に
いつもの場所に揺れてた
無情な棘を差し出して
いつの間にか忘れてた
TVの上のサボテンが
私を慰めるように
黄色い花を開いていた
咲かそうとしていた花は
決して咲かないものと知った
誰かの為に生きるように
自ら咲くものだと知った
あの日刺さった棘には
戒めと慰めがあった
咲かない花 揺れる花
こんなに強さをもらうとは
こんなに優しくされるとは
水やりを忘れたサボテンが
曇った雨の日に咲いていた
TVの上で物憂げに黄色い花びら開いてる
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