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鏡の僕
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作詞 月岡ユエ |
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鏡に映る 僕を見つめ
手を伸ばして 触れた
鏡の僕は 涙を流している
脆く脆く心が崩れていて 今にも崩れ落ちそうだった
虚ろな瞳で鏡の僕を見つめる
鏡の僕は何かを呟くんだ
その涙から 笑みにかえて
僕に手を伸ばし
「ねぇ、こっちにおいで?寂しいんでしょう?辛いんでしょう?
なら、僕が君を守ってあげるよ」
甘い甘い鏡に映る鏡の僕の囁き
鏡の中から白い手が伸びてきてその手が僕を掴む
抵抗もない僕をを鏡の中へと引きずりこむ
ふと気がついたとき僕は掴まれている手を振り払おうとした
この手に引きずられたままでは僕は…
”僕はきっと後に戻れない…!”
必死に引っ張られるその手を払おうとした
だけど 手は離れる事はなかった
「これは君が望んでいる事」
少女の冷たい声
酷く楽しげに… 甘く 甘く…
「こんな、こんなこと、望んでない!!」
闇の底へと引きずりこまれる僕
その腕を引き 闇へと導く鏡の僕
行きたくない 自分を見失いたくない!
僕は泣き叫んで鏡の僕へと言う
だが、鏡の僕はただ…ただ冷たい笑みを浮かべていた
繰り返される叫び
ずっと底まで続く闇…
「嗚呼 僕の世界はどうなっているんだ」
混乱 困惑 迷い
狂気 憎しみ 怒り
悲しみ 寂しさ 恐怖
この全ての感情が生み出したその存在は
鏡というもう一人の”僕”
「ずっと逃がさないから」
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