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凍る
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作詞 少年アリス |
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キンとした空気の中、
ぼくはベランダにしゃがみ込む。
澄んだ紺色。 カーテンの陰。
夜空に見守られながら、小さな歌を口ずさんだ。
理不尽な大人を恨む。
良い子になんかなりたくない、
だけど そう反発する幼さも憎くて
怒りを心の底に沈めた。
夜の景色が、何処までも続く。
歌に余計な感情がかかる。
脳内の前奏、重い吐息を漏らしたら。
雲みたいになって、宙を泳ぎ
ぼくの強さそっくりに あえなく、消えてしまったの。
何か思って、空を見る。
誰の意志かは分からない。
左巻きな 風鈴の声。
こり固まった空気を砕く。
振り返りざま、何者かの気配があったような
実は全て、ぼくの気のせいだったような・・・。
本当に、信じられないことばかりだ。
時々 綺麗な気持ちになって、
頭がすっきりするんだけど
部屋に戻ると、どれも嘘だったって思えちゃう。
見えない新月が 薄っすらと微笑む。
ぼくは繊細で、とてもいい加減。
儚い街並みを見渡してたら
何だか 守らなきゃって、涙が流れた。
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