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水平線
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作詞 少年アリス |
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波止場に腰掛け 夜明けを待った
コンクリートと沈黙を分け合い
煙に包まれた身体 嗚呼、
まだであってほしいが
直にここにも朝が来る
波の引いていくように
霞は退いて 光が差し込む
その力強さに押し出されて
日の出と共に去っていく人
遠ざかる彼の最後の唄が
冬凪の彼方から鳴り渡っている
平伏す思いで 俺は聞いていた
今 この時
街は喪った哀しみに染まる
貴方を
今は誰もが口を閉ざす
抜け殻のビルディング
虚ろな信号機
路上は涙で輝いている
どうしようもなく
俺は聞いていた
その為には追い掛けてでも
俺は聞いていたいんだ
まだ
まだ 本当には聞こえていない
止まった時間に〈今〉はあり得ない
メロディーは次の海へ漕ぎ出す
俺に止めることは出来ない
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