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フード
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作詞 少年アリス |
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小糠雨に髪を濡らし 滔々と街並みを見下ろす
走り抜ける車の音に 心で だるく寄り掛かる
白い空の雲の向こう 日は抜き足で距離を置く
濁った双眸に瞼が迫る 狭い世界を受け容れるように
雨、雨、
物干し竿に滴る涙 屋根の先から落とされる涙
排水溝へ飲まれる涙 君の部屋で守られた涙
僕は空を見ているよ ダムのような穴が開く
まだ空を見ているよ 寂しさには汚されない
土管が雨水で充満し 喉を一杯にする その時を待ってる
おやすみなさい
幼き日のボールはいつも 川に流れて消息を絶つ
霧雨に服をへばり付かせ 淡々と街を見下げていた
遠退く車を諦めて 肩を離して 身体を起こした
夜が精神(あたま)を濾過していく
最後には砂利も通り抜け ただのヒトが立ち尽くすのか
・・・雨だ
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