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穴
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作詞 少年アリス |
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紫の雪が降ってくる 朝日の昇らない街で
遠くの景色は何処まであるのか
背ぇ伸びしてから着地したブーツ ほうっと漏れた丸い息
サク、と一度鳴ったきり 死んだように眠る世界だ
昔歳には煙を吐いていた工場も
今や その向こうで静まるばかりの山々も
明日には終わるのかもしれない 泥沼や炎に染まった空も
尽きない夜の闇に飲まれる
薬に溺れた名俳優
老紳士となれた道化師
青い目をしたロック歌手
とっくに自殺を遂げた廃人
遠景に浮かんでは消える記憶に
哀しみのあまり 鼻をすすった
後にも先にも
初めから誰も居なかった
全部が一人の夢だった
挫けちゃ駄目だと思いながらも
埋もれていく心地へ閉ざされる時
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