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十月の黄昏刻
作詞 風璃蝶和
放課後のオレンジ
背景の夕焼け
消えそうな光の
眩しい粒と空

二人並ぶ 後ろ姿
ブランコ揺れる公園過ぎて
缶コーヒー 苦みもまだ
少しずつ大人になる

誰もがそれぞれの
居場所へ帰る影
振り返れば懐かしい日々があったんだ

凍える北風 枯れ葉と踊る
ここにあったようでなかったような君の声だ

夕日は秋の中
別れと出逢いの縁
もう君は子供じゃない
僕だけが知る君の顔とか

十月の黄昏
失うものほど辛く、
落ちていく



窓際の奥の席
ひじをついて 景色眺め
遠くのグラデーション
色付いて 眠る街へ

寒くなった季節
吐いた白い溜め息
じんわりと伝う体温
一緒に帰ろうよ

誰もいない教室で
二人だけの声が響く
残照、かすかな匂い

触れただけで
弱くなるような
脆い心を染めゆく黄昏

夕暮れは一瞬だけ
焼き尽くす茜の帳
もう君は子供じゃない
乗り越えていく知恵を持つ

十月の黄昏
戻れない場所にある僕の
忘れ物



夕日は秋の中
別れと出逢いの縁
もう僕は子供じゃない
帰るべき場所がきっと
あるはずさ

十月の黄昏刻
優しさで迎えてくれる街
そうずっとここに居たいと願う
僕を育ててくれた全て
日々の端

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 十月の黄昏刻
公開日 2019/11/05
ジャンル その他
カテゴリ
コメント 十月って聞くと放課後の帰り道を僕は想像します。学校から帰る途中にふと考えてしまうことがあって、「帰る場所のある人にとって夕日は目印だけど、帰るべき場所のない人にとってこの黄昏刻は何のためにあるのか」を思い知りました。帰るべき居場所のある僕らは本当に、この街の優しさや温もりで見守られながら育ったんだなって思います。ただいま。
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