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微笑みの終末
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作詞 TAKE |
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ベッドで目を覚ました僕の傍で
まだ夢の中で微笑んでいる人を
動かさぬようにそっと体を起こし
朝日が昇る窓を見つめてる
泣いている顔を見たくないからと
臆病な僕は何も言わずにいる
机の引き出しには処方箋と
ピルケースに収まってる何種類もの錠剤
いつかあなたを残して 永久に去る時が来ても
変わらずそこで笑ってられる
その為に僕は別れを告げよう
考えているばかりで 口には出せないでいる
少しでも長くこの幸せを
二人で感じていたい
朝食を向かい合って食べていると
何だか胸がキリキリと痛くなった
それは徐々に耐え難い程強くなり
その時が来たと告げる声がした
水を汲んでフラフラと机に向かい
震える手で薬を喉へ流し込む
時既に遅く倒れこんだ僕を
青ざめた顔で覗き込む姿
最後まで人知れずに 消えてゆく決意なんて
とっくの前に分かっていたの
遠のいてく僕にあなたは言う
声に出さぬ優しさに 気付かないのは僕の方だった
握られた手に 力を込める
名残惜しさが頬を流れてく
ありがとうとごめんねを 伝える幸せを
分かち合う事 それが出来れば
もう何も怖いものは無いから
安心していいのよと 震える唇が言う
心の声に 今は従い
最後のキスを交わそう
ベッドで目を覚まさない僕の傍で
眠れないまま涙を流す人に
もう大丈夫と語りかけた声が
微かに届いて 微笑みが甦る
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