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放火魔
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作詞 ろいろい |
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屹立した言葉の生ごみ トラックに揺られて
誰もが今日も積み上げられた山に嘘を放り投げる
灯油の臭いが蔓延して 灰かぶりは顔を背けた
黒い油が滴り落ちるこの街で生きている
綺麗に磨いた愛を与えても 何もかも削ぎ落とされてるから
その愛に意味はないんだよ いい加減気づけよ
埃は虚空を舞い踊った 誰かの細い身体が売られた
誰ももう笑えはしないよ こんな世界なくなれと声を上げた
奴らの怒りに灯る なによりも赤く滾る焔で
明日なんて燃えちまえよ 全部全部枯れちまえよ
晴々した心の往来 夢に溢れた汽車
誰もが欲をぶつけ合うから脱線事故を呼び起こした
悲鳴はエゴに掻き消されては 二酸化炭素に姿消した
泥の涙が絶え間なく染みるこの街で生きている
隠したらあとは時間に任せて 責任からふらふら逃れていたら
その千鳥足なんかのせいで 車に轢かれていた
命は冷たい土に置き去り 嘘と罪と罰が手を繋いだ
誰もが黙りこくったまま 世界はのうのうと回っているだけ
焔が雨曝しになる 排出ガスで呼吸困難だ
未来なんて燃えちまえよ 全部全部枯れちまえよ
あえかな息が吐き出されて そこに僅かな火も灯って
アスファルトが燃えている 理想は今 倒壊する
星が燃える 月が燃える 夢が燃える 傷も燃える
跡も残さず 灰も風に消える ガラクタが残る
僕ら共犯者
命は虚空を味方にして 途切れた燃料に構わず入れた
誰も後戻りできないよ みんなそれを悟って笑い転げた
奴らの怒り鮮やかに なによりも赤く滾り続ける
僕らで枯らしてやろうぜ 全部全部燃えちまえよ
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